先日、不動産エージェントとして活躍する皆さんに、「アラフォー世代が知っておきたい三大資金と資産形成」というタイトルでお話しさせていただきました。
アラフォー世代は、老後資金を作る期間が20年以上あり羨ましい限りです。
とは言え、住宅購入や教育費も必要なため、まとまった金額を投資するのが難しい時期でもあります。
ここではアラフォー世代のNISA成長投資枠の使い方を書いていきます。
NISA成長投資枠とは
NISAは運用益や配当金、分配金が非課税になる非課税口座です。
年間に使える枠は240万、最大1200万まで利用できます。
インデックスファンドの他にアクティブファンド、ETF、日本株、外国株と様々な投資商品を買うことができます。
注意点として、債券を運用した投資商品は買えますが、債券そのもの(いわゆるナマ債券)はNISAで買うことができません。
成長投資枠で何を買う?
では、成長投資枠を使って、何を買っていったらいいでしょうか?
・インデックスファンド
リスクが低く増える可能性が高いものはインデックスファンドと考えます。
つみたて投資枠と同じ商品を同じように積み立てて購入することもできますが、毎月数十万つみたてをするのは実際には大変です。
ボーナスや臨時収入があった場合にスポット購入するといいでしょう。
インデックスファンドは基本的に分配金がありません。再投資こそ増える仕組みなのですが、老後資金と考えると分配金が出る方がのちのち嬉しいと思うかもしれません。
つみたて投資枠でインデックスファンドの積み立てができているなら、成長投資枠で分配金が出る商品を購入しておくのもお勧めです。
・ETF
上場投資信託のことです。外国の株、日本の株、金、債券など運用先を選べます。
高配当が期待できる高配当ETFもありますので、利用している証券会社の人気ランキング上位から選んでもいいと思います。
また、株式のインデックスファンドを積み立てしている人も多いと思うので、投資先の分散として債券のETFを選ぶのも一つの手段です。
・日本株
私が楽しみもありいいと思うのは、日本株をコツコツと買っていくことです。
多くの証券会社で単位未満株の株を購入できるようになっています。積み立ての設定ができる証券会社もあります。
例えば毎月10株ずつ買えば10ヶ月で100株の単元株になります。積み立てで買えば、株価が上下するリスクも減らすことができます。
若いうちは配当金も再投資していきますが、老後は配当金が半年に1回の嬉しいボーナスになります。
もちろん、株にはリスクがあります。20年30年先まで会社が存続し配当を出してもらわないと実現できません。
そのための対策としては
・1銘柄に集中しない
・購入している銘柄の現状は把握し、時によっては売却など入れ替えもする
・電気ガス、鉄道、通信などのインフラ、食品メーカなど生活の基盤を支えている会社を選ぶ
・株主優待のある会社を選ぶ
・他人の意見に惑わされず自分が納得した会社を選ぶ
などが上げられます。
目先の上がり下がりに一喜一憂することなく、長い目で株式投資を続けられるといいと思います。
まとめ
アラフォー世代は老後資金を作る期間が20年以上ありますが、住宅購入や教育費もかかる世代で、まとまった金額を投資するのも難しい時期です。
また、老後のことばかりを考えて投資するのも本末転倒です。
積み立て投資信託を基本とし、無理のない範囲で成長投資枠でも分配金や配当金が出る商品をコツコツ積み上げていけると、老後、半年ごとにボーナスが出る状態が作れます。
投資は自分で学び自己責任でするものです。少額から始めて経験を積み、自分なりのルールを確立して資産形成していきます。
これからの日本を担う世代の皆さんです、20年後の老後も豊かに過ごして欲しいと願ってやみません。