テレホンカード略してテレカ、今は使ってこそいないけれど、家の中を探すと引き出しや使っていない財布などから出てくる方もいるのではないでしょうか?
10円玉が無くても電話ができる、小銭を持ち歩かなくても大丈夫。テレホンカードが出始めた当時は画期的でしたね!
テレホンカードは、日本では1982年(昭和57年)に発行されました。
お土産や粗品などでいただくことも多く、当時はどんどん増えていきました。出かけ先で電話をしたいときはとても便利でした。
しかし、それも今は昔…。
携帯電話の普及と共に公衆電話も街中から姿を消していき、テレホンカードの使用も減っていきました。
もうテレホンカードを使うことはないけれど、金券と思うと捨てるに捨てられず、引き出しにしまったままになっている人や、金券ショップに売りに行こうと思った人もいるかもしれませんね。
ただテレホンカードの需要がほとんど無いため、売りに行ってもあまりお金にならず、わざわざ売りに行くのも面倒と結局そのまま放置している方の方が多いのではないでしょうか?
断捨離ブームの今、処分してしまおうか悩んでいる人もいるかもしれません。
ただ、処分するのは待ってください。
テレホンカードは固定電話の通話料の支払いに使うことができます。
この通話料の支払いに使うことを「通話料支払い充当」と言います。
あまり聞き慣れない言葉ですが、この記事ではテレホンカードを固定電話の通話料支払いに使う方法について解説していきます。
電話代の支払いに使えるのは、未使用で度数が50と100のテレホンカード
「通話料支払い充当」に使えるテレホンカードは決まっています。全てのテレホンカードが対象ではありません。
「通話料支払い充当」に使えるテレホンカード
・未使用品
・度数が50と105
105のテレホンカードとは、1000円の購入代金で1050円分使えるテレホンカードです。50円分が付加度数(オマケのようなもの)となりますが、50円分は「通話料支払い充当」に使うことはできません。
105のテレホンカードの「通話料支払い充当」は1000円分となります。
テレカには3000円や5000円の高額テレホンカードもありますが、残念ながら「通話料支払い充当」として使うことができません。
高額テレホンカードは、度数が50又は105のテレホンカードに交換可能なので、交換してから申し込みます。
※NTT西日本は、使用できないテレホンカードや、交換方法は特に明記されていなく、問合せ先まで問合せをするようにと書かれています。
NTT東日本、高額テレホンカードの交換方法
NTT東日本は、高額テレホンカードを郵送により交換が可能です。
https://www.ntt-east.co.jp/ptd/contents/mag_card.html
電話代の支払いに使えるのは通話料のみ
「通話料支払い充当」できるのは通話料のみで、基本料金等には使えません。手続きが完了したら、テレホンカードの合計金額(手数料除く)がなくなるまで、手続きしたテレホンカードで通話料が支払われていきます。
ただし、回線によっては対象外の回線もあるので注意が必要です。
対象回線(NTT東日本の場合)
加入電話、ISDN、ひかり電話(電話サービス)、ひかり電話オフィスタイプ(電話サービス)、(ひかり電話ビジネスタイプ・ひかり電話オフィスタイプA(エース)は除く)
NTT東日本
https://www.ntt-east.co.jp/ptd/contents/mag_card_charge.html#02
NTT西日本
加入電話(電話サービス)、ISDN(総合デジタル通信サービス)、ひかり電話(IP電話サービス)、ひかり電話オフィスタイプ(IP電話サービス)(ひかり電話オフィスA(エース)は除く)
NTT西日本
https://www.ntt-west.co.jp/ptd/mag_card/usage.html
対象通話料金も契約している回線によって違います。
テレホンカードで電話代を支払うには、今お使いの回線と通話料にが対象回線と対象通話料に該当するか事前に確認する必要があります。
ホームページで確認できますので、ご自身で使われている電話回線が「通話料支払い充当」が可能かどうか確認してみましょう。
NTT東日本
https://www.ntt-east.co.jp/ptd/contents/mag_card_charge.html#02
NTT西日本
https://www.ntt-west.co.jp/ptd/mag_card/usage.html
ちなみに我が家はドコモ光を利用しているので、テレホンカードを通話料支払いに充当することができませんでした。
その代わりに、夫の実家が該当したのでそちらで使ってもらうことにしました。
もしご自宅の電話回線では「通話料支払い充当」が使えなくても、別に住んでいる家族のところで使えるかもしれないので、一度確認されてもいいかもしれないですね。
ドコモ(docomo)などの携帯料金には使えない
ドコモ(docomo)はNTTの子会社なので携帯料金の支払いに使えるのでは?と思いますね。
対象回線に該当しないので、ドコモ(docomo)の携帯料金には使えません。(他のソフトバンクやauなどの携帯会社にも使えません)
ドコモ(docomo)の携帯料金に使えたら、眠ったままのテレホンカードがもっと有効活用できるのではないかと思うので残念です。
テレホンカード支払い申し込みの方法(NTT東日本)
実際にテレホンカードの「通話料支払い充当」に申し込んでみました。最初は面倒かなと?と思う手順も、やってみると意外と簡単なものでした。
今回、災害時用に何枚かテレホンカードを残したうえで、「通話料支払い充当」に使うテレホンカードを20枚用意しました。
携帯電話が普及した昨今ですが、災害時用に何枚かは手元に残しておくことをお勧めします。
テレホンカード支払い申し込みの流れ
①ホームページで、「通話料支払充当申込書」と「送付先宛名ラベル」をダウンロードする。(西日本も申込書がダウンロードできるようになっています。)
②必要事項(名前 住所 テレホンカードの枚数 支払いに使いたい電話番号)を記入
③封筒添付用の「送付先宛名ラベル」を、用意した封筒に貼る
送付するテレホンカードの枚数によっては、定形外郵便になるので注意が必要です。
事前に重さを量って定形郵便物で可能なのか、定形外郵便物になるのか確認しておきましょう。(送付先宛名ラベルは定形郵便物用と、定形外郵便用と2種類ダウンロードできます。)
テレホンカード20枚を量ったところ40gでしたので、定形郵便物でいいと判断しA4が三つ折りで入る封筒を用意しました。
④送付するテレホンカードを、「送付先宛名ラベル」を貼った封筒に入れる。
⑤郵便局窓口に持っていき特定記録郵便として出します。(送料はNTT負担)
「通話料支払い充当」にテレホンカードを使う際に注意すること
対象回線と対象通話料が該当するか確認すること以外にも注意点があります。
・テレホンカード1枚につき55円(税込)手数料がかかる
・手数料は初回に一括で請求され、テレホンカードで相殺することはできない
・テレホンカードは支払い充当途中での返還はできない
などがあります。
まとめ
テレホンカードを使わなくなって久しいと思います。
今テレホンカードを使っている人は少数でしょう。そのため、よほど人気のデザインでない限り、金券ショップでも割安になってしまいます。
未使用のテレホンカードは「通話料支払い充当」に申し込みをすることで、対象回線であれば自宅の固定電話の通話料支払いに使用することができます。
金券は使わなかったとしても、むやみに捨てられないものです。
この機会に、テレホンカードを通話料の支払いに利用し、手放してしまうのはいかがでしょうか?スッキリしますよ。
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